賃貸マンション・賃貸アパートを借りる際には、「初期費用」と呼ばれるまとまった金額を用意する必要があります。初期費用は様々な項目に分かれています。賃貸マンションを借りる際には、家賃とは別にその分の予算も考えて用意しておきましょう。
敷金・礼金
初期費用の中でも大きな割合を占めているのが、「敷金」と「礼金」です。
敷金は家賃の約1〜3ヶ月分を最初に預けるお金のことで、家賃を滞納した場合や故意的に部屋に過失を与えた時の補償となります。敷金は何も問題がなければ、退去時に返金されます。
礼金は家賃約1〜2か月分の金額で、大家さんに部屋を貸してもらったお礼として支払うお金のことです。敷金とは異なり返金されることはありません。
仲介手数料(媒介手数料)
仲介手数料は、大家さんと入居者の仲介に入ってくれている不動産会社に支払う手数料です。
仲介手数料は、宅地建物取引業法で最大でも「家賃1ヶ月分の1.08倍以内」と決められています。不動産会社には、契約成立時に成功報酬として支払います。
しかし、取引態様の欄に「貸主」と記載されている場合は、不動産会社が自社所有物件を貸すという意味で用いられます。入居者は直接不動産会社と契約しますので、この場合仲介手数料は一切不要になります。
前家賃・保険料
前家賃とは入居月の1ヶ月分の家賃のことです。一般的に、入居時に1ヶ月分の家賃と入居する月の日割り家賃を請求されます。
物件の中には「フリーレントサービス」を設けている所もあります。フリーレントは、入居当初の家賃が無料になるというサービスで、無料期間は物件により異なっており、家賃が浮くので初期費用を抑えられます。
また、多くの物件では火災保険などの損害保険への加入を義務付けています。保証内容により金額は変動しますが、約1万5千円~2万円が相場となっています。